。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。


そんなことを考えながら会社のPCに送られてきたメールを無駄にチェックなんかをしてみた。大抵はキリや鴇田がチェックをして、重要案件は彼らの目を通り、俺の元にくる。


だから普段から俺はメールをチェックしない。


はじめて見るメールはうんざりするような膨大な量で、これを毎日キリと鴇田がチェックしているのかと思うと、ちょっと感心だ。何気なく開いたメールボックスをむやみにスクロールさせていると、そのうちの数件、取引先からゴルフの誘いと、もう一件は


「会員制プールのパーティーご招待?」


メールを見て思わず声に出すと鴇田が顏を上げた。


「プール…?」と鴇田も目をまばたいている。


「ああ、新しいビジネス相手が見つかるかもしれん。老舗から新生の会社まで社長や幹部が集まるらしい。名目はプールでパーティーのようだが、まぁビジネス絡みだろうな」


「なかなか新しい趣向ですね」と鴇田はあまり興味が無さそうだ。


「ゴルフの誘いもあるが…」


「プールの方が宜しいかと。会長ゴルフはどへ……」


と言いかけて鴇田は慌てて口を噤んだ。


「ぁあ゛!ど下手くそで悪かったな!一回東京湾に沈められたいか、貴様!」


と腕を組んで睨み上げると、鴇田は慌てて咳払いをして、改めて


「失礼いたしました。私としたことが……やはりプールの方が宜しいかと。水着のギャルを見て心も体も癒されてください」


と、ありがた~~い、アドバイス。


て言うかお前の口から『水着ギャル』と言う単語が出てきた方が驚きだぜ。こいつ程『水着ギャル』の単語が似合わない男も居ない。


……


考えてガクリと首を折る。


考えたら、俺の周りってマシなヤツいねぇな…