。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



俺が再度身を乗り出して低く言うと、親父は缶ビールを勢いよく飲み干して、深くため息。



「橘警視は一課。


一条 彩芽警部は四課だ」




やっぱり


タチバナはデカ(刑事)だったかーーー


朔羅が電車の中で出会った男が言った『さくらだーーー…』には続きがあったんだ。



そいつはこう続けるつもりだったんだ





“桜田門”




それは響輔と待ち合わせたとき、自分が乗った東京メトロがヒントになった。


朔羅が電車の中で出会ったその男は完全にカタギだったのだろう。この事態を知らなくて当然だ。


俺たちにとってはある意味、天敵ーーー


タイガとドクターが言っていた『ネズミ』はタチバナと彩芽さんのことだったんだ。




それにしても


なるほど、タチバナは“殺し”の方を


彩芽さんは“クスリの出どころ”を追ってるってワケか。


通常なら一課と四課が合同で捜査することはない。


その二つが結びつくのは




『スネーク』