スーパーは地元の人たちでにぎわっていた。
タイムセールなんてのもやっていて、主婦が多い。
「主婦……怖い…」※
今度はキョウスケが顏を青くして後ずさり。
※KYOSUKE参照
お前でも怖いもんとかあったんか、とちょっと思った。
「今日の夕飯、どうする?時間があんまりないから昨日みたいに凝ったものは作れないわよね」
カートを引きながら野菜コーナーを眺めているイチが言い出し…てか女優は何やってもキマるな!!急にスーパーの買い物カートがベンツ仕様になった気がした。イチはさながらレッドカーペットを優雅に歩くスーパースター。
……が、怯んでられねぇ。
キョウスケが言った通り(言ってません)ここは戦場だ!
「そうですね……みんなが食べれるので、手っ取り早くて…美味しいの…」
首を捻って考えていると
『ギョーザ!ギョーザ!』
と言う聞き慣れたCMソングが流れてきて、あたしたちは顏を見合わせた。
「餃子、いいじゃない。手分けしたら早くできるし」
「それに皆好きだろうし、よしっ!そうと決まれば豚肉コーナーだ」
ビシリと指さして先陣を切ろうとしたものの、当然すぐ後ろからついてくるであろうキョウスケの姿が忽然と消えてきた。
「……あいつ、(主婦から)逃げたな」
てかあたしをこのひと(イチ)と二人っきりにしないでくれーーー!!



