。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



「ちょうど良かった。ここで会ったのも何かの縁だし、一緒に回らね?」と、さらなる戒の提案にあたしは宇宙人を見たかのように目を点。


だって戒は一秒でも千里と一緒に居たくない(←結構ヒドイ)と思ってたのに。


「そうだね~、それもいいかも♪」とエリナは楽しそうに頷く。


一方千里は


「お前、何企んでやがる」と目を吊り上げて思いっきり不審顏。


あたしだって聞きたいよ。


「新垣さんの食べてるのって何?すっげぇうまそう」と戒はエリナの皿に乗ったフルーツサンド?を見てワクワクと目を輝かせている。行動が自然だ。


「龍崎くんも食べる?食べかけだけど」とエリナが気を使ってか戒に笑いかけ


「じゃぁこっちの揚げパンと交換しようぜ」と戒は揚げパンをエリナの皿に乗せた。


「一ノ瀬も甘党だったろ?新垣さんにもらったら?」と戒がニヤリと不敵に笑い


「いや、いい」千里はプイと顏を背ける。


「俺らこれからソフトクリームとかプリンとか食べる予定。一緒にどう?」と戒は笑いかけ、


「え?それってあたしたちが計画したのと同じコースだ」とエリナが目をパチパチ。だってそれってさっき立ち聞きした情報だから、偶然を装ってる戒の言葉に


「な、朔羅?お前も一緒に回りたいよな」と戒があたしに話題を振ってきて、この流れは……頷くしかない。


あたしはぎこちなく頷くと


「じゃ、決まり~♪」と戒は勝手に決めてしまった。


ほんとGoイングマイウェイだな。


あたしとエリナが合意したことで千里もしぶしぶ頷いた。