「だって大学行ってる行ってないってだけでやっぱ給料に差は出るしさ。四年間大学行って…それって俺にリセットする時間を神様が与えてくれたのかな、……なんて。ガラにもないけど」
リセット―――
「ほら、俺バカばっかやってたし、まぁ実際今でもバカなんだけど」
「そうですね」
あたしが頷くと「そこは『違いますよ』って否定して欲しかった」と先輩はさめざめと泣き真似。だけど立ち直り(?)も早く
「だってキョウスケの兄貴はめっちゃ頭いいし、どうあっても俺…ツラや頭や力で、太刀打ちできないし。かと言って羨んでてもダメだから、俺は俺が出来る精一杯のことやろうって。
そんで大学生活はそう言う意味でのリセットができそうだったから」
先輩―――……
あたしは先輩のそうゆうまっすぐなとこ、響輔さんにはなくて、でも響輔さんはその部分、ちょっと羨ましいと思ってる筈ですよ―――



