先輩は宣言通り抹茶ソフトと、ふわふわの杏仁味のかき氷を買ってくれた。


抹茶ソフトの方は、お洒落なチョコ味のワッフルコーンの中形よく巻いていたし、ふわふわの杏仁味のかき氷は、何か分からないけどちっちゃな赤いツブツブがきれいにトッピングされている。


すっごいオシャレ!


どうせ朔羅たちもコンビニでゆっくりしてるだろうし、と言うことであたしたちはそのウッドデッキのイートインスペースで買ったものを食べることに。


見慣れないキラキラスイーツを食べちゃう前に、記念に残したいと言うことでソフトとかき氷の写メを撮りたいと言い出すと


「じゃぁツーショットで撮ろうぜ!」と先輩が言い出し、嬉し恥ずかし、初カレと初ツーショットの自撮り!


広がる青い海をバックに最高のロケーション!


あたし!夢見てるワケじゃないよね!!これって現実だよね!


何度も確認する意味でほっぺをつねってると


「なーに、やってんだよ、赤くなるぜ?」と先輩が苦笑いであたしの頬をそっと撫でる。


先輩のあったかい体温を頬にいっぱいに感じて…


夢じゃない。


って改めて気付いた。


あたしと先輩、二人のケータイで一枚ずつ取り、


「俺、これ待ち受けにしよっ♪」との発言に、あたしは目をまばたいた。


先輩は最初ご機嫌に待ち受けを設定してたけれど、その姿をただひたすらまばたきをして見つめていたあたしの視線に気づいて、しかも何を勘違ったのか


「わり…つい一人で盛り上がって…キモかったよね」


先輩は苦笑いで頭の後ろに手をやる。


あたしは思わず身を乗り出した。


「ううん!あたしも!あたしも待ち受けにするっ!」


嬉し過ぎて!


と言う意味で大きく頷きケータイを操作。先輩はあたし以上に嬉しそうで目の前でにこにこしていた。