。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



残った組はいつの間にか海の家でビーチバレーのネットを借りていたようで、千里とキモ金髪がそれを砂の上に立てていた。


おお!やりたかったリストの上位に入ってるヤツだ!


さっきの一瞬の不安はどこへやら、あたしはすぐにご機嫌になった。


空気が入ったビーチボールを器用に指先でくるくる回している戒が


「せっかくだから組になって、ゲームしね?」と提案してきた。


「「ゲーム?」」


あたしらの声が揃って


「そ、二組に分かれて負けた方の組がアイス奢るってのはどうよ」


「アイスって…ガキかよ」ちょっと呆れて言うと


「何だよ、だってそれぐらいが妥当だろ?」戒は目を細めて


「それとも今日も俺の部屋に来る?キス以上するかも、だけど」とにやりと笑いあたしの耳元でこそっ。


「あ、アイスだ、アイス!!乗ったぜ!」あたしは戒の指に飛びついた。


あ~あ、こうやって戒に乗せられちまんだよな結局。


でもビーチバレーで対決とか、ちょっと面白そう♪


「何か面白そう」とリコも笑い、「でも朔羅と龍崎くんが一緒のチームだとやる前に結果は分かってるって言うか。二人揃うと最強だしね」


最強……ま、まぁそうだよな。


と言うことで、やっぱりくじ引き……と言うか今回は砂の上に描いたあみだくじで


Aチーム(戒、リコ)Bチーム(あたし、キモ金髪)Cチーム(ラインズマン:千里、エリナ)と言うメンバーに決まった。


「えー!あたしが龍崎くんと同じチーム!」
「はぁ!?あたしがキモ金髪と同じ組!」



あたしとリコの声が揃って、戒とキモ金髪は二人で顔を合わせている。


「何だよ、その反応は」と戒が不機嫌そうにリコに軽くでこぴん。


女子たち(一部)は若干不満があるものの、もう決まっちまったしな、女に二言はない!


「おい!キモ金髪!」


「はっはい!」


「お前ヘタうつんじゃねぇぞ!」


「は、はい!!頑張ります姐さん!」


と言うわけで、砂の上に引いたコートの中でゲームをすることになったあたしたち。


やってやるぜ!