「な…なんか疲れた…」
あたしが床に荷物をドサリと置いて、目の前にあったベッドに手をつくと
「あたしも~……やっぱホンモノの女優さん見てると緊張するねっ」とリコは違う意見。唯一元気なのは
「そぉ~?何か楽しいけど♪」
と笑う。
「エリナ……あんた大人だね」思わずしんみりと言うと
「いやいや、違うよ~
だってこの小さな喧嘩やもめ事も、あたしの最近の出来事からしたら全然レベルが違うって言うか……こうやってワイワイするの久しぶりだから、すっごく楽しいの」
エリナ……
「そうだよね!エリナの言う通り楽しまなきゃ損!♪プチ修学旅行みたいで☆」
とリコが笑顔を取り戻し
「そうそ、だってあたしたちクラス違うし修学旅行も一緒の部屋になれないし」
とエリナがちょっと寂しそうに笑い
「エリナ~~~!」
と言ってリコがエリナに抱き付く。
リコとエリナの意見はもっともだ。
怒ってばっかじゃ、せっかくの旅行が台無しだ!
これからしっかり!楽しむもんね!!



