。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



あたしらは全員いつものメンバーだけど、イチはほとんどの人が初対面だから、一通り自己紹介。キョウスケが関係の説明を加え、イチはメンバーを眺めて


「ふぅん」と小さく呟いた。


じょ、女優て目ヂカラ半端ないな!


睨まれてるわけじゃないのに、その整い過ぎた目で見られると硬直。


のは戒以外全員で、戒は慣れてるのか


「じゃ、女狐も揃ったし、行こか~」と玄関のあがりがまちに上がった。


「ちょっとぉ!女狐って言い方やめてよね、虎間 戒!」


「あんたやって俺のこと“虎間 戒”ってフルネームやん」と戒は面倒そうにため息。


「フルネームの方がまだマシでしょ!」とイチが喚くと


「あんま怒らんとき、お肌に悪いで」とキョウスケはさっきの怒りが鎮火したのかイチの分の荷物も運んできて


「おっも……何が入っとるん?」と、ルイヴィトンのボストンバッグを目配せ。


「まさかハジキやないやろな」


戒が真剣に言って


ハジキ!?びっくりして目を丸めていると


「違うわよっ!そんな色気のないもの持ち歩くか!女は荷物が多いの!」と言ってキョウスケからボストンバッグを奪う。


「そうよね?」と突如、イチがあたしたちの方に話しを振って同意を求めて来て


あたしたちガールズチームは無言で大きく頷いた。


反論する言葉も隙もない。


「朔羅の荷物は俺が持つ~♪」と戒はさっきの険しかった視線を仕舞いこみ、いつものにこにこ笑顔で言ってあたしの手から荷物を受け取る。


「てめ!さりげなくポイント稼ぎしやがって!」と今度は千里が喚き


「じゃぁ俺はリコちゃんの。千里は新垣さんの荷物運んであげなよ」


とキモ金髪が苦笑。


何か……一難去ってまた一難??


これから楽しい夜が待ってる……筈だよね?