。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



と言うわけで、本日の会議も終了。


戒抜きの会議……と言うか単に食事しただけだけど、食事代をキョウスケが奢ってくれて


「あのエビグラタン、うまくなかった」とぼやいていた。


「あたしの方も」てか奢ってもらってるのに、言っちゃなんだが……





「これも免罪符なんですかね。お嬢に夕飯を御馳走することで、罪から逃れようと」





キョウスケが空を見あげながら、ぽつりと漏らし


「だから免罪符の意味が分かんねぇっつうの!てか夕飯ぐらいいっつも奢ってくれてるだろ。今更何だよ、おめぇは暗く考えすぎなんだよ」


とキョウスケにどつくと、キョウスケは声をあげて笑った。


と言うわけで、特に何もなく、変な確執も残らず、雲一つない夜空のようにさっぱりした感じで、あたしたちが龍崎家に帰ったのは夜の10時を回っていた。


「あ、おかえりなせぇ!」とマサがすぐに顔を出し


「ただいま~、戒は?」と聞くと


「まだ帰ってやせんが」と答えが返ってきて、あたしとキョウスケは揃って顔を見合わせた。


あいつに限って、襲われることはないだろうけど、でもさっきまで“殺し屋”のことを話していたばかりだ。