。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



そんなこと考えてくれてたんだね。でもあたしは、重いと感じてないよ。


そりゃ、リコが傷ついたから、ちょっとはムカついたけど。


でも、キョウスケ自身が決めたことだから。


重い、なんて思う必要はないよ。


「キョウスケ……」


思わず眉を寄せてキョウスケを見ると、キョウスケはエビグラタンを食べるのを再開させた。


「はい、何でしょう」


「“めんざいふ”って何?どーゆう意味?」


と至極真剣に聞くと、キョウスケはちょっと考えたのち、無言でケータイを手渡してきた。


え?何?これで調べろってこと!?


「お嬢の為にポケット辞書持ち歩かなあかんですね」


「お゛い!!」と怒りながら、“めんざいふ”をインターネットの検索項目に入力すると


“カトリック教会が善行を代償として信徒に与えた一時的罪に対する罰の免除”……


あ……


くらっ


あたしは眩暈がした。文字を読んでるだけで倒れそうだ。まるっきり意味がわかんね。


(※つまるところは罪や責めをまぬがれるためのもののことです)


あたしはイマイチ神妙なのは苦手みたいだ。


脳の造りが人より単純だからか??


「それよりさー、お前とイチが付き合ったら、もうスネークに狙われることはないだろ?」


と、あたしは自分のおバカ加減を棚に上げてスプーンをふりふり。


キョウスケは目を開いて、あたしに顔を上げた。