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「何ぃ?お嬢とリコさんと新垣さんと旅行!?しかもメガネ、お前も一緒だってどうゆうことでぃ!」
と案の定、マサがまるで鬼の形相で迫ってきて、夕飯も終わった頃だし晩酌中だから気も緩んでるかと思いきや、『その』話になると別って言うか。
まぁ?マサはあたしの親父みたいなもんだし。娘を心配してるって感じだよな。
「俺も行きます。あと進藤くんと、そのお兄さん(成人済)も。(←金髪くんのお兄さんが来るのは嘘です、すみませんマサさん)」
キョウスケが相変わらずの淡々と説明をして
「お前も行くんなら……でも、うーん…それでもやっぱ年頃の男女がなぁ…」
とマサのOKはなかなか貰えない。
マサにやたらと信頼されているキョウスケがついてくるって言ってもマサは渋っている。
それでも考え直したように
「いいだろう」と頷いた。「お嬢に歳相応の楽しいお泊りって俺らじゃなかなか叶えてやれねぇし、はじめて出来た友達だ。キョウスケしっかり頼むぞ」
と、ここでもやっぱり頼られてるキョウスケは
「はい、良かったですねお嬢」とあたしを見て微笑んでくれて
「ありがとマサ!」あたしはマサに飛びつき「マサにお土産買ってくるね♪木彫りのクマなんかどぉ?」と言うと
「いやそれは…」とマサは苦笑い。「俺はお嬢とお友達が無事帰って来られたらそれでいいです」とマサは笑いごっつい手であたしの頭をなでなで。
と言うわけで、最大の難関も突破!!
マサ!ありがとな!ちゃんと買ってくるよ♪木彫りのクマ。



