。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。




それぞれ通話を終えたのはそれから5分後だった。あたしと千里の通話が一番早くまとまって、次にエリナ。エリナがエリナママに聞いたらOKだって。まぁエリナがちょっとでも元気になってくれるなら…って感じだよな。


一番時間が掛かったのはキョウスケんとこ。電話はすぐに繋がったらしいが、どうやらイチのマネージャーは「鬼マネージャー」らしく、そこを説得させるのが大変だったみたい。


とキョウスケから聞いた。


「幸いにも一結も一週間休暇中だったんで良かったんですけど。


スキャンダルにはくれぐれも気を付けてくれって、鬼……マネージャーが…」


とキョウスケは深いため息を吐く。


「スキャンダルも何も二人きりの旅行じゃあるまいし、仲間内でワイワイしてるだけでガミガミ言わなくてもな~


芸能人ぐらいプライベートはあるだろが」


と戒はちょっと憎らし気に口を尖らせ


「ま、まぁまぁ。これで全員行けることになったし、良しとしましょうよ」とキモ金髪が取りなす。


まぁ??こんだけの大人数なのに、不思議なぐらいスムーズに決まったよな。


みんな暇か??


オレンジジュースを飲みながら俯いていると


「ねぇねぇ、朔羅~♪旅行の日何着てく??パジャマパーティーもしたいよね♪」


と、心配のリコが何より楽しそうで


ま、いっか。