。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。




と言うわけで短い女子会議を終えてテーブルに着くと


戒とキモ金髪は別荘一泊旅行のことを楽しそうに計画してて


てかあたしゃまだ行くって言ってねぇのに。


勝手に進んでいる。キョウスケもそれを止めないし。


まぁ??こいつの場合、止めるバイタリティーもないってのが正しいのか。


「でも、朔羅も龍崎くんも響輔さんも行くとなると、ここを離れるわけじゃない?


たとえ一泊でもエリナが心配だよ」とリコが言い出すと


そーだ、そーだ!あたしたちが楽しく一泊旅行してる間に、エリナがストーカー野郎に襲われるかもしれねぇ。


「じゃぁ新垣さんも連れて行けば?」


と戒が言い出し


「でもそれじゃ一ノ瀬のヤツがまた文句言いそうだよな~アイツも一応声掛けとく?」とキョウスケに意見を求めて


「どうぞ、お任せします」とキョウスケが肩をすくめる。


確かに千里が後から知ったら『何で俺に声掛けてくれないんだよ!』って言い出すに違いない。


てか、戒……何気に千里の性格詳しいな。


「そうなると~女3人に男4?ちょっと合わねぇな。


響輔、お前の女呼んだら?」


と、戒がぶっとんだ事を言いキョウスケを目配せ。


女ってイチのことだよな!!


ぅをぃ!!おめぇどうしたんだよ!!


この意見には流石にキョウスケも驚いたようで飲んでいたアイスコーヒーを喉に詰まらせたみたいで、


ゴホッゲホッ


と咳き込み、慌てて口元を押さえながら


「はぁ?いやですよ」と、あっさりキョウスケ。


流石に気を遣うよな。いつもKYなのに今日はまとも。


「あの女、団体行動とかでけへんやろ。協調性ゼロ」


あ、そっち?


協調性ゼロなのはお前もだろうが、と心の中で突っ込んでいると


「それに誘ったら、我儘放題で俺の魂全部吸い取っていくに決まってる。


翌日俺はミイラや」


キョウスケは眉間に皺を寄せ、ドスを含ませて唸り心底嫌そう。


キョウスケ―――……




おめぇ!イチのこと守りたいとか言ってなかったか!?


てか連れていくのが嫌な理由てそこかよ!