何言い出すんだ、こいつぁあ!!!
お前はもっと空気読めるヤツだと思ってたけど、あたしよりバカじゃねぇの!?
そりゃ前だったらこのメンバーで行くのに異論はなかったけど、今は問題有り過ぎるだろ!このメンバー!!
内心でそう思いながらほとんど掴みかかる勢いで席を立ち上がったが、掴みかかる前に
「いいですね」
とキョウスケが同意して
は、はぁーーーー!?
お前も何言ってるんだよ!!
頭でも打ったか!!?
今のメンバーじゃ微妙過ぎるだろうが!!
リコが気を遣う……
と思ってると
「あ、あたしも!行きたい!」と手をあげ
ぇえ!?
「リコ…ちょっと」とあたしはリコを無理やり立たせ、ドリンクバーでドリンクを取ってくるフリ。ほとんど空だったからちょうどいいっちゃいいが。リコの方はまだ半分以上残ってる。
「どうしたの?」
ドリンクバーに着いたときリコが目をぱちぱち。
「どーしたもこーしたもねぇって。リコ大丈夫なのか!?
キョウスケも居るんだよ!無理することないって!」
思わず勢い込むと
「……うん」とリコは俯いた。
「……無理……は、ちょっとしてるかも…だけど、大丈夫。だってあたしは朔羅と親友だから、響輔さんが一緒に居るのが当たり前の生活になってるし、
この機会でキマヅクなるのはやだよ。響輔さんを避けることは簡単かもしれないけど、でもいつまでも避け続けることはできないし。
友達…じゃないけど、今後もその状況を避けては通れないし、あたしは響輔さんと付き合えなかったけど、でも今までの関係が崩れるのもイヤなの。
欲張りかな…」
リコは早口に言って、言葉を切ると俯いた。
「リコ……ごめん。そんなこと言わせて。
ホントは誰よりも傷ついてる筈なのに…」
思わずリコの腕を掴んでいた手を緩めると
「それに、進藤先輩も一緒でしょ?楽しくなりそーだよ♪」
リコは明るく笑う。
ま、まぁ??キモ金髪もリコのことを好いてる(?)のかどうか分からん。
あいつはリコに対していつもああだから。



