戒とキョウスケ&キモ金髪は六人程座れるボックス席に落ち着いていた。


戒が出入り口から遠い方、手前の席で奥からキョウスケ、そしてキモ金髪の順に座っている。


てかキョウスケ…!おめぇ何でいるんだよ!!


と、あたしは隣に居るリコをちらりと見ると、リコは恐縮したように頭をちょっと下げ、キョウスケの方も微苦笑で頭を下げている。


ま、まぁ戒はもともとキョウスケと約束があったかもしれないし、それに入っていったのはあたしたちだし。ここで文句垂れるのは間違っている。


しかし…


う゛


キマヅイな!!


かと言ってここでリコと「バイバイ」なのも不自然だし、キョウスケに「帰れ」とも言えない。


こいつらだって『男子会』してたかもしれないし。


てか『男子会』て何かイヤだな。キラキラふわふわしてねぇ!


「てか、キモ金髪……何でぃ、そのフザケタ髪は」と、あたしはここに来てはじめてキモ金髪がキモ黒髪になってることに気づいた。


「あー…ちょっと家の都合で?」とキモ金髪が苦笑い。


「お父さんに怒られちゃったみたいだよ」とリコが苦笑いで


「ふーん、てか札付きのワルなおめぇでも親父には頭があがらないんだな~」


どんな親父がちょっと気になった……そう言えば前にこいつんに別荘持ってるとか持って無いとか言ってたが……気にするとこはそこじゃねぇ!


何でリコがキモ金髪の事情を知ってンだよ!


「まぁまぁお前らも座れば~?」と戒がにこにこ言って


てか言うのは簡単だけどな!この微妙~!過ぎるメンバーの席で、どこに座りゃいいんだよ!