。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。




ぐしゃり…


手の中で経歴書と名の付いた紙がよじれる音を聞いた。


気付いたら経歴書を強く握っていた。紙を通り越して爪が掌に食いこむ程強く。


こんな―――薄っぺらい経歴、俺が捻りつぶしてやりたい。


化けの皮を剥いで、雨龍(うりゅう)(日本刀)であいつの首を切り落としてやりたい。





いつか実の弟を手に掛けたように―――…





カラン…


グラスの中で氷が溶けたのか、またも渇いた音を立てた。


その音を聞いてはっとなった。


「大丈夫か、リュウ」とタチバナが俺の肩に手を置いて聞いてくる。


大丈夫か―――…?一体何を言っている。


俺は大丈夫だ。


「顔色が良くない。今日の“会議”はお開きだ。


チェックを頼む」とタチバナは俺に口を挟む隙を与えず、バーテンに言って手を軽くあげ


俺が何かを言い出す前に


「かしこまりました」とこちらもそつなく答えるバーテン。


ちっ


俺は内心で舌打ちをした。


「ここは一旦冷静にならないと、スネークの思うツボよ?約束の一週間の間で、また何とか考えましょう」と彩芽が最後に残ったボンベイサファイアを飲み干し


俺は今度こそ、はっきりと分かるため息を吐いた。