「ほんっとにあの二人ってなんで付き合ってんだろ?釣り合ってないのにさあ、」


「ちょ、やめなよホントのこと言うの。聞こえちゃうよ」


ケラケラと、笑う声がクラスのどこからか分からないが聞こえる。

聞こえちゃうよ、は聞こえるように言ってますっていう意味でしょ?と反論したくなるが聞こえないふりをする。


「ちょ.........毎日、「悠里、」


バッチリと私の耳に聞こえてるということは、悠里にももちろん聞こえてるわけで、

私をかばうためにガタガタと立ち上がる悠里の腕を引っ張り2度首を横に振った。



そんな私を見て悠里は、納得いかないような顔をして座る。