「さ、さっき買ったアメリカンドッグの屋台の反対側にいる!」


『わかった。俺が行くから動くなよ』


その言葉が聞こえたのと同時に無機質な機械音が鼓膜を揺らした。


.........アオ、怒ってた。


アオの言う通りにここで待つために、人の邪魔にならないように端によろうと足を出した瞬間右足の親指と人差し指の付け根に激痛が走り、思わず顔をしかめてしまう。

しまった.........夢中で探しすぎて、いつの間にかズレてしまったみたい.........

さっきまでは必死だったからか痛みを感じなかったが安心した反動で痛みが出てきた。


最悪だ.........、でも隠せる痛さ。大丈夫な痛さ。