Sea glass

第1話 海の家(side蜜羽)

「わぁぁっ、おばあちゃん!!」
私はおばあちゃんの胸元に勢いよく飛び込んだ。
「みっちゃん、よく来たねぇ」
おばあちゃんの優しい声が私の耳に届く。
青い空。青い海。そして私の髪を揺らす潮風。
私、相澤 蜜羽(あいざわ みつは)小学5年生。おばあちゃんが住んでいる島に来ました!!

ー海の家ー
「義彦さんもごめんなさいね。手伝わせてしまって…。真琴だけでよかったのにねぇ。」
おばあちゃんは店の準備をしながらお父さん(義彦)に向かってそう言った。
「いえいえ、大丈夫ですよ。真琴も蜜羽もお義母さんも大切な人ですから。」
お父さんはいやな顔ひとつせず笑顔だった。
お母さん(真琴)はにこにこしながら「もー!」と言った。とても嬉しそうな声で。
「おばあちゃんっ、ここは海が近いねっ」
私はおばあちゃんのシャツの裾を掴んで飛び跳ねた。地面に着地するとともにじゃりっじゃりっと砂の音がする。
「当たり前よ。なんだって目の前に海がある。まさに海の家なんだから!」
お母さんが自慢げに言う。