また、1から友達作りをしないといけない。
憂鬱な気分だ。
明日からの、合宿で仲良くなれるといいんだけど、、、
明日から、新一年生は合宿に行く。そこでいろんな人と仲良くなろう!
そうこう考えているうちに入学式が終わり、各自のクラスに戻って担任から話があった。
明日の合宿についてのしおりを見ていると、生活班も活動班も同じ女の子が、ふたりいることが分かった。
浜崎莉央奈(はまさきりおな)ちゃんと、仁科紬(にしなつむぎ)ちゃんかー、仁科紬ちゃんは後ろの席だし、話しかけたいけど、、、
結局勇気が出なくて、明日の自分にたくした。
てか、浜崎莉央奈ちゃんてどの子なんだろう?
家に帰って明日の準備をして、眠りについた。
はーいそれでは活動班で自己紹介をしましょう!
そんな先生の声がして、みんなが椅子を動かして向き合う形に。
しーーーーーん
そりゃ話さないよね。知らない人だもん。
『えっと、』
初めに口を開いたのは、隣の席の男の子。
『俺から言うから、、時計回りでいいかな??』
みんな頷いて、その男の子が自己紹介を始める。
自己紹介は着々と進んでいき、女子に順番が回ってきた。
『仁科紬です。』そういったのは、ふんわりセミロングの髪を下ろした、可愛い子。体中から優しいオーラが出ている。
でも恥ずかしがりなのか、すぐ俯いてしまった。
よし、紬ちゃんとはゆっくり仲良くなっていくとしよう!
次は私。
『星名澪です!』にっこり笑顔で元気に言った。
でもやっぱりみんなは無反応。まぁさっきもずっとそうだし、仕方ないか。
『次は、私かな? えっと、浜崎莉央奈です!』
よろしくね、とふんわり笑うその子は、長い髪をポニーテールにしたとっても可愛い子。
この子と友達になりたい!そう思った私は、
班で同じ係をすることに。
ふぅ.......まさか、歩いていくことになるなんて
遠すぎ。どこにあんの!?宿泊施設!!!!
今、宿泊施設に向かう真っ只中。
歩いていくことになるとは思ってもなかったし、
すごく遠い。誰とも話さす無言というのもなかなか、、、
とにかく暇だった。
やっと着くと、荷物をその辺に置いて集合。
『1年4組の食事係~!ちょっと集合!』
先生が呼んでる方に向かうと、
『これから昼食なのですが、そこでのいただきます、ごちそうさまの号令をかける係が今回は4組でした。誰かやってくれる人?』
しーーーーーん
どうしよう?沈黙から結構経ってる、、
このままだと永遠に決まりそうにないなこりゃ。
仕方ない。私がしよっと。
『私、やります。』
そう言うと、
パチパチ
みんなが拍手をしてくれた…
『で、ごちそうさまを言ってくれる人、、、?』
ごちそうさま係もいるんかい。
しーーーーーん
『じゃあ、どちらも星名さん、、、してくれますか?』
これで無理とはさすがに言えない。
『分かりました。』
渋々することになってしまった。
ぴこーーん!!
私は、天才的なことを思いついた!
莉央奈ちゃんと2人ですればいいじゃん!
さっき少し莉央奈ちゃんと話しといたかいがあり、すんなりと話しかけることが出来る。
『ねぇねぇ』
そう声をかけてみると、
『どうしたの?』
莉央奈ちゃんは、不思議そうにこっちを見てきた
『急なんだけどさ、号令かける係一緒にやってくれないかな!?』
私は勇気を振り絞ってそう言った。