あなたに出会ったのは秋、

まだ紅葉《こうよう》が色づいてない頃。

振袖を着て着飾って、部活を休んで毎年恒例のイベントに行く。

今年もおばちゃんたちの集まり。

かと思いきや、1人だけ高校生くらいの男の子がいた。


それがあなただった。

その時の私はただ、珍しいな〜としか思っていなかった。