「間違いないですわ。HIJIRI様の専属でたまにしかおでにならないウララ様。」
着替えて教室に行ったら朝のことが話題になっていた。
「菜穂さんおはようございます。」
「おはようございます。」
お嬢様グループにあいさつする
中心でどこかの財閥の娘らしい金原恋歌はヒジリさんのブランドがごひいき
「朝いなかったけどまた仕事?」
「昨日の夜に急に入って。」
ヒジリさんのとこのモデルやっているのは内緒だけど
たまにモデルのバイトしてるってことにしてある
普段は化粧もしてないしエクステもつけないからウララだとは気づかれていない
「幼馴染みがモデルとかまぢうらやましい。」
音楽で舞台のグループは人数少ないから自然と集まるようになった
大きな劇団の子役だったらしい宮下恵美
お母さんが女優の蔵元ユメ
二人は親友だ
おとなしいユメにたいして恵美はミーハーだ
「今朝、星砂の御曹司とウララが校門の前にいたんだよ。」
「そうなんだ。」
昴さんて有名人なんだよね
その人にお茶誘われたり行きなり屋敷の中に連れていかれてますとか言ったら大騒ぎになるだろうな
「エミちゃん、ハルはモデルはモデルでもアゲハさんの服だけなんだって。」
アゲハさんはハルのお母さんで専門学校でデザイナーの先生してる
最近ちょっと有名にはなってるんだけどね
「でも背も高いしドロフィーヌの優等生でしょ。すごいって。」
モテるんだけど本人実は女性に興味ないんだよね
私は妹みたいな感じかな
「あっ今日は武道極めるだって。」
朝から疲れたのに修行ですか?
選択はできるんだよね武道か美をとるか
美のほうは1日、茶道やら華道やら踊りやら....
「柳生先生の薙刀道場に行くなら行かなきゃやばいよ、エミちゃんはどうするの?」
「三人で美にしようよ。」
「やだ、私は瞑想の間に行く。」
強引にエミちゃんに連れて行かれる前に逃げた
だってヒジリさんに捕まるのは目に見えてる
学園長と話してるのみたし
「まったそっち開けちゃダメ」
カーン!
なんでいきなり小さいけど金だらい?
「イタイ。」
頭押さえながら階段まで逃げて手すりにつかまったら床抜けた
何とか足はつけた
お嬢様がたがビックリしてヒソヒソやってるけど気にしない
なれたよこのぐらいのトラップわね。