聖夜の雪の...愛する暗殺者

スーパーから遠く離れた公園にたどり着いた。

恵が俺をベンチに座らせる。

恵は立ったまましばらく黙り込み、口を開いた。

「....喜山蓮太.....あなたが喜山蓮太なんですか?」

俺は一瞬どうしようか迷ったが、その迷いも一瞬で終わった。

迷うことなんてない。正直に話すしかない。

「.....そうだよ。俺は喜山蓮太だ。だがお前の父親は殺してないし、そもそも人の事自体殺したことねぇよ!人違いだ!」

恵は目を細め、

「あなたの高校はどこ?」

と俺に訊いた。

さっきまでの震えて怯えていた恵とはうって変わり、冷たい目をした、凄腕の暗殺者のような顔付きをしていた。

「あっ...赤山高校だけど....?」

俺が答えると、ふっ、と薄ら笑いして俺の首を掴んだ。

「そりゃああなたは人なんて殺してないでしょうね。でもこれから殺すの。だから私がそれを止めるの。あなたを殺してね?」

俺は全くもって意味がわからず困惑した。

これから殺す?なんでこの女がそんなことを....

そもそもまだ殺してないって、この女の父親はもう殺されたんじゃ....?





この女、何者なんだ?