聖夜の雪の...愛する暗殺者

俺は背筋が凍った。

最悪だ。

俺はここで止まっては面倒だと思い、無視して進むことにしたが、

「おいおいおいおいおいおいおい、喜山蓮太くぅーん???友達を無視すんのは違うんじゃないのぉ?女の子引き連れちゃってさぁ?」

最悪の事件が今二つ同時に起きた。

一つは三原に絡まれたこと。

もう一つは恵に俺の苗字がバレたことだ。

「喜山....蓮太.....?」

恵が震えた声で、驚いた目で俺を見る。

やばい。この状況かなりやばい。

「なぁ、喜山ァ。お前彼女できたんなら俺に報告しろよなぁ?こんな可愛い彼女がいるなんて、俺知らなかったぜ?友達なんだから教えてくれよなぁ?」

俺は無言でただひたすら立ちすくんだ。

「なんだお前シカトかよ。一発殴ってやってもいいとこだが...この女、俺に渡すってんなら見逃してやってもいいぜ?」

三原はそう言って恵の前に立つ。

「なぁねーちゃんよ。なんでこんな男と一緒にいんだ?俺らと遊ぼーぜ?名前なんてんだ?」

そう言って恵の腕を掴もうとする三原の手を恵は払い除け、三原の顔にビンタをお見舞した。

三原はいきなりの出来事に反応しきれていないのか、放心状態だった。

「すみませんけど、私たちは忙しいので。」

そう言って恵は俺の腕を掴んで店を出た。

待てという声が遠くの方で聞こえた気がするが、恵は気にせず進んだ。