聖夜の雪の...愛する暗殺者

それから俺たちはそこから1時間ほど歩いた。

ただ歩いたところで意味が無いことは分かっているのだが、今の俺たちにはただひたすら歩くことしか出来なかった。

もうすぐ昼だ。日も照ってきて普通に暑い。

「喉、乾いたな。なんか飲むか?」

「そうですね。私も喉が乾きました。あそこのスーパーで買います?」

「そうだな。スーパーの方が安いし。」

俺と恵はスーパーに向かう。

スーパーに入ると一気に涼しい空気が俺たちの体を覆った。

「やべぇ、超涼しい。」

「ですねぇ~。ここでしばらく休みますか。」

「いいね。飲みモン買ってどっか座るか。」

俺たちはお茶を一本ずつ買い、スーパー内にあるフードコートで休んだ。

「はぁ~、生き返るなぁ。」

とお茶をひとくち飲んで椅子にもたれかかる。

「なんか、おっさんみたいなこと言いますね(笑)」

「しっ、失礼な!」

そんなくだらないやり取りをしながら時間を潰した。

二時間ほど経った頃、スーパーの入口をふと見てみると、見覚えのある面影が入ってきた。

三原だ。

ツレも数人連れてる。

まずい、この状況、今この状況を見られるのはやばい。

絶対変な絡まれ方する。

てか苗字絶対バレる。

俺は必死に手で顔を隠す。

恵は俺の謎の行動に首を傾げた。

「何やってるんですか?」

「あ、いや気にしなくていいから。」

俺の焦った様子に恵はさらに首を傾げる。

もうなんなら恵の頭の上に?三つ見える。

が、そんなことは今どうでもいい。

なんとしてもバレないようにせねば。

だがしかし、最悪なことに三原達はフードコート内に入ってきてしまった。

そして更に最悪なことに、俺の横のテーブルに座ったのだ。

ダメだ。もうバレる。

俺は恵にここを出ようと言って席を立ち、「え、やんで?」と言う恵の腕を掴んでフードコートを出ようとした。

「おい喜山ァ。」