聖夜の雪の...愛する暗殺者

まさか母親が帰ってきたのか?

今入ってこられてはまずい。

俺は慌てふためき、恵を部屋に隠そうと連れていこうと立ち上がろうとするが、自分の足が椅子の足に引っかかってしまい、盛大にずっこける。

あー恥ずかしい!無様だ!と思いながらも今恥じらっている暇などない。

とにかく恵を急いで隠さねば!

と、恵の座っていた席を見てみると、恵みの姿はそこになかった。

どこへ行ったんだ?

と思いながら辺りを見回すと、俺の部屋に入っていく恵の影があった。

はっ、速い

まあ何はともあれ、俺の部屋にいればバレることはないだろう。

俺は立ち上がり椅子に座った。

そしてすぐ母親が入ってきた。

いつもなら俺が何をしていようと無視の母親だが、今日は珍しく話しかけてきた。

「お前、今日学校は?」

そういえばもう朝の九時だ。今日も学校をサボってしまった。

だが、いつもなら学校をサボったところで何も言ってこない母親が、その質問をしてくることはかなりの違和感だった。

「あぁ、ちょっと体調悪いから今日は行かない。」

俺は素っ気なく、目も合わせず、適当に答えた。

すると母は玄関の方に行って、また戻ってきた。

母はとある靴を片手に、これは一体誰の靴かしら?と今にも何かがキレそうな声で言った。