聖夜の雪の...愛する暗殺者

翌朝、目が覚めると、隣で寝ていた恵はいなかった。

部屋を出て台所を見てみると、エプロンをつけて何かを作る恵の姿があった。

恵は俺の寝癖ボサボサの情けない姿を見ると、おはようございますと言って微笑んだ。

俺はその笑顔に、ハートを奪われそうになった。

股間を見てみると.....いや、これは朝だからだ。うん、そうに決まってる。

恵は俺が股間を明らかに不自然な形で抑えているのを見て、不自然に目を逸らしながら

「朝ごはん、もうすぐ出来ますからそこに座って待っててください。」

と、色々な意味で立っている俺を座るように促した。

女の子に何を察しさせてんだよ俺は.....。

俺は顔を真っ赤に染めながら静かに椅子に座り、下を向いて待った。

まるで、悪さをして指導室で生活指導の先生を待つ小学生の見本のような状態だった。

「蓮太さん、できましたよ。」

恵は皿に綺麗に盛り付けられた、スクランブルエッグやフレンチトースト、サラダを持ってきて俺の前に置いた。

「す、すげぇ...料理上手いんだな。」

「ふふ、まあ小さい頃から料理はしてましたから。」

俺は綺麗に焼かれたフレンチトーストにかぶりついた。

「ンンム!うめぇ!」

「よかった(笑)」

恵は嬉しそうに微笑んだ。

俺はそのあとも、ものすごいスピードで恵の作った朝飯をたいらげた。

「あぁ~、美味かったよ。昼飯も頼んだ。」

「えぇ!私は蓮太さんの手料理が食べたいです。蓮太さんの手料理も美味しいですよ!」

この子はほんと、俺のことをよく褒めてくれる。

もう付き合いたい。

「昨日俺が作ったじゃんか、今日は恵が作るんだよ。」

などと付き合いたてのカップルのような会話をしていると、ガチャガチャと玄関の鍵が開く音がなった。