三次元彼氏。



遠慮したという彼女は、パスタ2品とマルゲリータを注文した。訊くと、家だったら確実に全部1人で食べるらしい……小さな体の一体どこにその量が入るんだ………。



「ほのかは、休みの日は家で何するの?」

料理が運ばれてくるまでの間、彼女のことをもっとよく知ろうと質問を投げかけてみた。


「休みの日は、漫画を読むかゲームをするか…というか、常に家ではそればっかりかも…」

「ゲーム?」

意外…漫画はこの前に相当好きなんだということを知っていたから驚きはしなかったけど、ゲームもするのか。


「ゲームって、どんな?」

「スマホのゲーム」

「す、スマホ…?」

「うん。………ほら」

そう言って彼女は鞄からスマホを取り出すと、僕にその画面を見せた。ホーム画面には、尋常じゃない数のアプリが並んでいる。さらに横にスクロールをしてもらうと、アプリがまたずらりと並んでいた。

「…これ、全部ゲームのアプリ…?」

「そうだよ、やらなくなったのはだいぶ消したけど」


消してその量………!?

………ああ、だからほのかはスマホアプリに詳しいのか……?

この前、僕のスマホに時間割のアプリを入れてもらった時のことを思い出した。