三次元彼氏。



他は………カフェ、水族館、動物園、公園……え、ひ、日帰り旅行なんてのもあるの……!?

……な、何かすごいな………どれも未知すぎて、全然解んない…………

…明日、ほのかに話してみて、意見を聞いてみよう………





「へ? 今度の土曜ですか?」

「あ、いや、土曜でも日曜でもいいんですけど、」


翌日の空きコマの時間に、まずは彼女をデートに誘うべく予定を訊いてみた。


「どっちも、特に予定はないですが……どうしたんですか?」

彼女は、キョトンとしながらもそう言った。


「いや、2人で、休みの日に出掛けたことがなかったので、どうかな、と……」

「えっ、ホントですか? 行きましょう!」

「え、」

あまりにも予想外の反応に、僕は一瞬フリーズした。が、彼女との初めてのデートの予定が取りつけられ、内心どんどん嬉しくなる。


「嬉しいです、高3の時は受験勉強ばっかりで休みの日に全然遊びに行けなかったので、久しぶりに学校の人と出掛けられるの楽しみです!」

「……」

「…宗ちゃん?」

「…あ、はい、ど、どこ行きましょうか、」