「……え、あの、ごめんなさい、恥ずかしいですよね、こんな食い意地ばっかり張ってる人と食事なんて……」
えええ??? 何でそうなるの!?
「いや、あの、そういう意味じゃなくて」
「…え…」
ああ、言い方が悪かったんだと反省して、言葉を変える。
「小柄なのに、たくさん食べるなあと思って。僕、たくさん食べる人は好きですよ」
「っえ」
三上さんは目を丸くした。
「…あの、気遣ってませんか…? 私、食い意地張ってると言われてもその通りなので、全然今更、気にしたりとかは…」
「気遣ってませんよ、ほんとに思ってます」
その言葉でさらに目を見開く三上さん。
「あまりにも幸せそうに食べるので、僕まで幸せな気持ちになります」
すると三上さんは、ほんの少し頬を赤らめたような気がした。
「…そ、そうですか……それは、よかったです…」
彼女は皿の縁に目線を泳がせ、もごもごと言った。
その姿が可愛らしくて、僕の頬は自然と緩んだ。



