ポン!

動物園に相応しくない顔で歩く俺の肩を叩いて………。

「あんまり思い詰めんなよ。
この間も言ったけど……
俺は何があってもお前の味方だからな。
……………急いで答えを出さなくて良いと思うよ。」と

ニッコリ笑って、和花達を追いかけて行った。

……………良い奴だなぁ。

ほんのちょっと前まで思い詰めていたのに………

少し心が晴れた気がする。



そうだよな!

和花も今まで通りだし………

まだ高校生なんだから。

急いで答えなんて………必要ない!

普通に考えても

教師と生徒の恋愛なんて………ダメなんだもんな!



藤堂に踊らされたけど………

後二年は、高校生の和花。

今のまま時が過ぎれば…………

和花が俺との恋が間違いだったと気づくか。

新しい恋をするか………

大学受験に向けて、新たな目標に目覚めるだろう。



ここで、結論を出して………

和花に伝える必要なんてないんだよなぁ~

今日は、久しぶりの時間を………

みんなと楽しもう!



「和花~
待ってくれよぅ。
ここで写真撮らせて~」

立ち直った俺を見て。

ため息を吐いた、澤先生と藤堂には…………

気づかなかった………。