俺の思いが伝わったのか

「さっきも言いましたけど。
先生は、おじさんで私のタイプじゃないし。
わからず屋で鈍くて、女心も分からず
家族に執着してるヘタレだから………
絶対、和花の相手に相応しくない!!」と。

そりゃ、そうだよな。

そう思っていると………

「……………って思うけど。
和花が好きなら…………
応援します。
でも、別に付き合って欲しいなんて………
和花も私も
思ってないんです。
普通に考えて……
教師と生徒の恋愛が成り立つわけないから。
ましてや………一緒に住んでる家族って………。
ただ………
和花の純粋な恋心を………否定して欲しくないんです!
和花の初恋を……大切に思って欲しくて…………。」と続いて………

いつも毅然としている彼女の目から……涙がこぼれ落ちた。

女の子の涙は………

何度か見たことがあるけど。

友情から、これ程綺麗な涙を溢した姿は………

見たことがない。

和花は………本当に良い友達を見つけたんだなぁ。