「分かった。」

そう言った所で、一花お姉ちゃんと一美おばちゃんが来て

田辺さんに『明日パトカーに乗せてね!』と約束して別れた。

「祥太!!」

「祥ちゃん。」

おばちゃんとお姉ちゃんは泣いてて

少し不安になったが………。

疲れから

俺は、家に着いて直ぐ眠りに落ちた。

だから、警察での話しを聞かれないよう

こっそり叔母と姉貴と父親が話していた内容を、聞くことはなかった。

警察が、お袋を捕まえる為に動いているということを…………。





次の日、田辺さんのパトカーに乗せて貰う約束をしていた俺は………。

色々有りすぎた疲れが出たのか。

熱を出し寝込んでしまった。

その為、田辺さんとの約束を守られる事はなかった。

熱を出す程のショックを受けている子供を警察に連れて行くのは………。

ということと。

田辺さんに俺が、おじさんの話しをしたから。

手がかりが出来…………

敢えて呼ぶ必要がないと判断されたからだ。

お袋は………

好きな人と駆け落ちしたんだ。

それだけだと罪にはならないが…………

俺を置き去りにした事が罪になり、警察に追われる事に…………。

その後の事は………

幼い俺の耳には入る事はなかったが。

それから二年後。

俺は知ることになった。