「…………………はい。」

「和花も、反省してるようだし…………
そろそろ帰るか?
パトロールは、俺一人で行くから
祥太は、和花を連れて帰れよ。」

シュンとなった和花を促し暗い廊下を歩いていると………

「澤先生。
あの…………。
みんなには………今まで通り………祥兄ちゃんとの事を………」と

やはり俺達の事をナイショにしようとする。

「和花、もういいだろう?
このままだと、和花の事を庇ってやれないから……
俺達の事………話そう。
和花は『可愛い俺の姪だ』って伝えれば。
そう簡単に言い寄って来る男もいないだろう?
和花がまた怖い思いをしないか………心配なんだよぅ。」

そう説得すると………

突然切れた和花が。

「勝手な事しないで!!
何が、可愛い姪よ!
祥兄ちゃんは、私の事なんて気にせず………彼女でも作ってほっておいて!!」

そういうと………

何を怒っているのか分からないまま。

手をほどいて………先に進み出した。

呆然とする俺の肩に手を置き。

「今のは、お前が悪いな。
高校生相手の仕事だろう~
もうちょい成長しろよ。」

そう言うと

片手を振って、去って行った。

暗い廊下…………

二人に置き去りにされた俺は………

慌てて和花を追いかけた。