「今夜、ご飯でもご一緒して頂けませんか?
クラス運営について、ご相談出来たらと思いまして………。」

………………本気の誘いかぁ?

困った顔も出来ず…………

思案していたら…………。

「おはようございます。
祥太先生、誠先生が呼んでいらっしゃいましたよ。」と

和花と仲良しの藤堂に声をかけられた。

えっ?

誠が??

彼女を見ると、今登校してきたばかりに見える。

いつ、どこで会ったんだ??

不思議に思っていると

やはり、同じ事を思ったのか………絵莉花先生も

「誠先生とどこで会ったの?」と。

すると彼女は、スマホを出して

「和花から電話が入ったんです。
『誠先生が探してるから、門の所にいる祥太先生に伝えて。』って。
まさか絵莉花先生!
私がウソをついて………
デートのお誘いの邪魔をしたって思ったんですか?!
祥太先生はタイプじゃないので!
安心して下さいね。
ただ、門前でデートのお誘いは…………
どうかと思いますけど。」

ニコニコ笑いあっているが…………

バチバチと火花が飛び交うのが見える…………。

女って…………

怖いよなぁ~

早く立ち去ろうと

「藤堂、サンキュウな。
タイプじゃないは………ショックだけど!」

ハハッと苦笑いを浮かべてお礼を言った。

「それじゃ、絵莉花先生。
お先にすみません。」

助かったぁ~

誠のファインプレーに感謝して、校舎に足早で向かう。