「目に入れても痛くないって言うけど………
和花はそうかもな。
けど………
俺がそう思えば思う程。
和花は、鬱陶しいんだろうけど…………。
そろそろ子離れしないと………
もっと嫌われるかなぁ?」

いつになく弱気な俺に。

「和花が本気で、祥太から離れたいなんて思う訳ないだろう。
祥太が『和花命』だと思うのと同じだけ
和花も『祥太兄ちゃん命』って思ってるよ。」と慰められた。

そうだと良いんだけどなぁ~

「誠。
とりあえず明日から
和花と距離を置くから………
俺の分まで気にしといて。」

ため息を吐いて

母さんが作ってくれたしじみ汁を飲みほした。