お袋のしたことや。

その後の親戚の言葉や態度を思い出したら…………

無意識に、気を使ってたのかもななぁ~

でも………

反抗しなかったり、家族を大切に思ってたのは…………。

女ばかりの家だから、守らないと!って正義感と。

単純に和花が可愛いかったからだけどな。

我が家の天使は、本当に可愛いくて…………

そこまで思うと。

今朝まで落ち込んで、やけ酒を飲んだ事を思い出した。

「………………そんな事より。
和花が留学を考えてるって………知ってた?
おまけに………
俺のせいで、嫌な思いをしてた事も…………。
だから、学校で俺との関係をナイショにしたかった事も…………。」

再び落ち込んで、言葉にすると…………。

ポンポンを頭を叩かれ。

「本当に、和花命だなぁ。」と笑われた。

確かに俺は………『和花命だ。』

産まれてから、今日まで………

鬱陶しいとか、邪魔に思った事なんて

一度もない。

いない方が考えられないくらいだ。

和花を見ていると………

いつも思う事がある。

『俺がもう少し、和花のように可愛いければ………
お袋も俺を捨てたり……
しなかったのかなぁ~』…………と。

我が子じゃなくてもこんなに可愛いのに………

よく捨てられたよなぁ。