当初の計画は

俺の姪だとみんなに公表して『絶対近づくな!』と

男どもに釘を刺し

俺が猫っ可愛がりするつもりだった。

けど……

『彼氏を作る!』

『帰りにバイトしたり、友達と遊びたい。』

『祥兄ちゃんと親戚だと公表しない!』と言うから

それなら、ウチの近くで自転車通学し。

バイトや遊びに縁のない生活をさせよう!と

クマさんと相談した。

ところが………

一花姉と母さんの反対にあい。

仕方なく今に至っている………。

そう…………

今に至っているのだ……………。




「母さん、和花………誰と出かけるって言ってた?」

週末の今日

学校で相手にされない俺は。

久しぶりに和花とドライブでもしようと楽しみにしていたのに………。

昨日帰って

「和花、明日は高校入学の祝いに買い物に行こう!
服でもバッグでも、靴でも………
好きなものを買って良いぞ。」と

喜び勇んで、笑顔で誘うと。

「ごめん。
明日は、クラスの子たちとカラオケに行くの。
夕ごはんも食べて帰るから
祥兄ちゃんは、遠慮しないでデートでもしたらいいよ。」と…………。

彼女は、ここ一年以上いないって~

和花が受験で頑張ってる時に

彼女とイチャイチャ遊ぶ訳ないだろう。

それより………

誰と出かけるんだよぅ~

情けない顔に変わるも………

俺の目の前で、ドアは閉められた。