「明日は、もうちょっと頑張ろうなぁ~
ヨシッ、抱っこ。」

強くなった一花姉に代わり、甘甘の俺。

『今日出来なくても………明日は出来るかもしれないよ。』

俺の説得に………

しぶしぶ抱っこを許可する姉貴。

溺愛の俺が庇ってくれることを

やっと1才の和花は分かってて。

困ると直ぐに、俺に助けを求める。

おばあちゃんの母さんは

「『孫は可愛い』って良く聞くけど。

可愛いって思う間もない程、いつも祥太の膝にいるんだもん。」って嫌みを言う。

産まれて一年。

その間にも沢山の思い出が出来た。

思い出の中の和花は、常に俺の手元にいる。

お風呂にミルク。

散歩にプール。

お祭りの鬼に泣いた時も初節句のお雛様の前でも

いつもいつも一緒。

和花の笑顔は

俺に安らぎを与えてくれる。

「和花~
マンマだぞ。
はい、エプロン。
今日はうどんだけど………頑張って自分で食べようなぁ~」

今日も膝に座って、夕ごはんを食べる。

やっと自分で食べ始めた和花は

手掴みでべちゃべちゃ。

それでも天使に見えるって…………重症だなぁ。