私以外のみんなにはきっと 私が異邦の者に見えてしまうのだと思う。


それでもあんまりなものはあんまりだ


院長に言い返せば また叩かれるに違いないし なにより 私が叱られているのを見て喜んでいる子達への


悔しさというか 自身の惨めさがたまらないのだ。


私が孤児院にやってきた日…ちょうど1年ほどくらい前から嫌がらせは続いていた


幼い頃に両親が流行病で死んでからというもの 親戚に預けられた私は変わった見た目から


疎外的な扱いを受け 面倒を見れないということで1年前ここに預けられた。


どこに行っても 私は忌み嫌われてみんなの輪の中から疎外されてしまう…


まるで古い文献の悪魔族みたいに…。


みんなと姿が違うだけで どうしてこんなにも私が悲しい思いをしなきゃいけないの?


毎日ベッドの上で涙を流していた。


嫌がらせは次の日も その次の日も そのまた次も次も次も次も…ずっとつづいた そんなある日


「あなたって子は本当に手が負えないわね 反省する気が無いのなら」


「“罰”を与えます」


院長から告げられた “罰” という言葉


私にはそれがどんなものかは分かっていなかった


けれどその瞬間部屋中の空気が凄く張り詰めたのがわかった