「…ラスにとって閉じ込められたことは些細なことなの?」
ラスは手を後ろに組んで天を仰ぎ見る
「前はずっと1人だったし 魔女たちが恨めしかったけどね
今はカンナがここに来てくれて1人じゃなくなって 楽しいんだ
だから今の僕にとっては些細なことだよ だからそんなの忘れちゃったな」
そう言ってラスはいたずらっぽく笑った
ラスの言う、この 忘れちゃった は
覚えてるけど 言いたくない、だ。多分。
「…そっか」
なんか納得したふうにいってるけど
本当はすっっっごく気になる…
でも本人はきっと言いたくないんだ
だから ラスが私に言ってもいいと思える日まで待とうかな。
