窓縁と悪魔




「ああ 下のランクから順に ヒス プレ ミラ
ヨタ そして最高ランクがインプル だよ


それで インプルの術者はこの世にもう存在するかどうかってくらい少ないんだよ


なんせ、インプルが3人揃えば 本気を出してこの世界を滅ぼせると言われているくらいだからね レアだよ、レア」



「世界を滅ぼせる!?!?」



「そ。そのくらいインプルは少ないんだ」



「ラスって悪魔族だから 闇の魔法を使えるのよね?



ラスはどのランクなの?」



「あ〜……えーっと…」


気まずそうに目を逸らしながら言葉を濁すラス


何か言いにくそうにしているけど どうしたのかしら…


「どうしたの?」



「いや、どうってことないんだけど…」



「ないんだけど??」



「〜〜〜っ!…っはぁ……僕はインプルさ でも結界の外界では今はどうか分からないけどね」



ラスがインプル!


「インプルなの!?凄いじゃない!なのにどうして言いにくそうにしていたの??」



「…だってインプルなのに自分が閉じ込められている結界も解除できないのかって…そう
思われると思ったから… 」



小さな子供が拗ねた時みたいに口を少し尖らせて俯き加減にポソポソと話すラス



「なんだ そんなこと…」


私は頭に手を当て天を見上げた