翌朝
目が覚めた私はベッドからおりて部屋の窓を覗き込んだ
外には洗濯物を干しているラスがいた 私が見ていることに気づいたようで
「やあ おはようカンナ!いい天気だね 昨日のあの豪雨と曇り空が嘘のようだ」
私に向かって手を振ってくれた それにつられて私も手を振り返す
「本当に…いい天気ですね 風が気持ちいいわ…」
暖かな優しい陽射しとそよそよと柔らかくふいた秋風がとても心地よかった
洗濯物干しが終わったらしいラスが私に
「カンナ、朝食はできているからもう少し待っていておくれ!
あと 今日はこの塔の中を改めて案内するよ!まだ君に見せていない部屋が沢山あるからね!」
朝食は ハムと卵の目玉焼き 中は半熟で君がトロリとでてくる 野菜をスティック状にしたもの そしてオニオンスープ 5枚切りサイズの食パン…どれもとても美味しかった
こんなに美味しい料理が作れるラスって一体何者なのかしら…
なんてことをもぐもぐ朝食を食べながら考えていた
「朝食はもう終わった?」
「ええ ご馳走様、とても美味しかったわ」
ラスはにこ〜っとすごく嬉しそうに笑って
「それはよかった! それじゃあ塔の中を案内するよ
行こっか ほら 早く!」
ラスは私の手をひいて塔の中を色々と教えてくれた
