ラスが何か考え込んでいる 何かぶつぶつ手を口元に当てて呟いているのだ
「あの婆さんまだあんなことしてんのか……」
「…ラス?」
「…ん?すまない…少し考え事をしていてね…もう今日は日も暮れて遅いから客人用の部屋に案内してあげよう。ベッドがあるからそれでおやすみ。」
そして私はその部屋に案内され ベッドへと入った
「カンナ おやすみ」
「ラス…今日はありがとう あなたのおかげで救われた気がする。…おやすみなさい」
「…僕は本当のことを言っただけだよ 君は君のままでいいんだ それだけはよく覚えておいてね …おやすみ」
ラスが部屋を出ていった後ベッドの中で私は今日彼に言われたことを思い出していた
『君は…綺麗だよ』
ダメだ…!めちゃくちゃににやけてしまう…きっと私の今の顔は見るに堪えない顔をしているんじゃないかしら…
そんなことを考えながら私は深い眠りについたのだった…
