窓縁と悪魔



そうして彼は困ったように眉を八の字にさげて私に笑いかけた


「…どうして……っ…ふ…ぅ…」


涙が 止まらなかった


今までそんなこと言われたことがなくて


変わってる 変 おかしい 呪われている 不気味 気持ちが悪い


そんな罵りの言葉しかうけて来なかった


「あぁ……うっ…うぁああ…」


顔を両手で覆い ひたすら咽び泣くことしかできなかった


綺麗だなんて他人に言われたことが無かったから。


「存分にお泣きよ。今までずっと耐えてきていたんだね 君は偉いよ…」


そう言って彼は私のことを抱きしめた


しばらくして私が落ち着いたころに彼は私の涙を親指でぬぐって


「ねぇ君 名前は?」


「……カンナ…」


そして彼はがっしりと私の肩を掴み


「よぉし! カンナ!とりあえず今日含めて3日はここで過ごすといい!


女の子が外で野宿なんてダメだ それに雨だって降ってる どう?カンナにとっても悪い話じゃないでしょ?」


「それは…そうだけど…」


「じゃきまり!僕の名前はアマラス 気軽にラスとでもよんでおくれ!」


話の展開がかなりはやくて よくついていけてないけど…ラスは納得しているし、私も嫌ではないしむしろありがたいからこれでいい……のかな?