「謝らなきゃいけないのは愛沢だろ」 一ノ瀬くんがそう言うと橘くんは、 「若菜ちゃん、ごめんっ...。若菜ちゃんは嫌がってるのにキスしようとして。本当にごめん」 と言い、頭を下げた。 私が、もういいよ。 そう言おうとすると橘くんが、 「けど、俺やっぱり若菜ちゃんが好き。返事はいつでもいい。友達からでもいいから」 と真剣な表情をしながらそう言った。