「若菜ちゃんが好きだからだよ。一ノ瀬と付き合ってないから別にいいでしょ?」 橘くんはそう言った。 すると一ノ瀬くんが私を腕から離し、 「愛沢が誰とも付き合ってなくても無理矢理キスしようとするのはダメだろ。愛沢も嫌がってただろ」 と、さっきよりもっと怒ったような顔をしながら、そう言った。 すると橘くんが、 「....ごめんっ...」 と反省したような顔をしながらそう謝った。