「いやっ、だから送るって」 「いやっ、けど一ノ瀬くんまだバスケしたいんじゃないのっ...?」 バスケ部は確か帰るのが、7時か8時ぐらいになるらしいから、一ノ瀬くんだったらまだ2時間か3時間ぐらい残るだろう。 部活の邪魔はしたくないから。 私はそんなことを思いながらそう言った。 「ああっ...、別にいいよ。とりあえずもう暗いから送るよ」