奈緒はそう言い、帰っていった。


1人だけどっ...。


やることしてから帰らなきゃなっ...。


私はそんなことを考えながら、奈緒が帰っても続けていた。


やがてやることが終わり、美術室を出て一階へ下りて、帰ろうと思っていると後ろから声が聞こえた。


「愛沢...?」


あっ...。


この声ってっ...。


私はそんなことを思いながら、後ろを振り向くと一ノ瀬くんが立っていた。